壁紙のジョイント(つなぎ目)をキレイにする方法!
壁紙の継ぎ目(ジョイント)でこんな悩みはありませんか?
- ・継ぎ目がキレイに収まらない
- ・数日後に継ぎ目が開いてくる
- ・2枚目が切れない時がある
今回はこの問題を解決できる壁紙の「ジョイント処理の仕方」について解説します。
壁の美観は継ぎ目の処理(ジョイント)の仕方で、大きく左右します。
そして、適切な処理をしないと後で開いてきたりしますので、とても大事な工程になります。
今日お教えするポイントをしっかり押さえ、キレイなジョイントをマスターしましょう。
壁紙のジョイント処理の仕方
ポイント1 下敷きテープを入れる
下敷きとは、ジョイントカット時に下地を切らないようにするためのもので、たとえば貼り替えの場合だと、このように白い裏紙が残ります。
この裏紙は水分を含むと空気が入っているかのようにフワッと膨らむ性質があり、それが乾くと、元に戻ります。
壁紙を貼ると膨らむ原因は、糊の水分が、裏紙に反応するからです。
貼り替えの際に、壁紙を貼り空気をしっかり抜いても空気が入っているかのような場面が出てくると思います。しかしこれは一時的なものですので、気にしなくて大丈夫。糊が乾くと自然と消えて無くなります。
しかしこの浮いている裏紙部分に、継ぎ目がきてカットしてしまうと、浮いている裏紙を切ってしまい、後で開いて来る原因になります。
そこでこの下敷きを一枚目の裏面に(ジョイントライン辺り)セットします。この下敷きがあることで、下地までカッター刃が行くことなく壁紙のみがカットできます。
下敷きテープ→https://wallfloor.jp/list/detail/22465
ポイント2 ヨレの確認をする
ジョイントをする前にまず、重なり合う2枚の壁紙がキレイに撫でられているか確認します。
ジョイントカット後に壁紙を剥がして調整すると継ぎ目がズレてしまいキレイな仕上がりになりません。
特にジョイント周りがヨレていると、ジョイントの継ぎ目がズレてしまいますのキレイに撫でておきましょう。
そのヨレがあるということは、多少なりとも上と下側が、斜めに貼られていることになりますので、まだ糊が貼り付いていないならヨレているところまで剥がし、自然な流れで撫でて戻しましょう。
ポイント3 定規はしっかりと押さえられる地ベラ&定規を使う
壁紙ジョイントカットで押さえに使う地ベラや定規は、しっかりと動かないものが良いでしょう。
WALLFLOORの地ベラなら裏に衝立が付いていますので、押さえがしっかりできるようになっています。また、プロ愛用の壁紙用特性定規もあります。定規なら長めに真直ぐ押さえれるのでジョイントを極めたい方は是非試してみてください。
ポイント4 カットラインを考える
まずジョイントカットをするラインはどの辺りが良いかを考えましょう。
壁紙にはこのように、通称「耳」と呼ばれる印刷外の部分があります。この耳に柄合わせ時に必要な「矢印」が書いているので重要な役割があるのですが、当然印刷されていませんのでこの耳はジョイントカット時に消さなければなりません。
ですので、上に重ねている2枚目の耳より内側(左)に1~2cmを目処にカットラインをイメージしましょう。
切る前にはそのラインで、1枚目の耳が見えてこないか確認をしてから切るようにしましょう。
ポイント5 壁に真直ぐ当てしっかり押さえる
カットラインを決めたらそこに地ベラを真直ぐに当てます。そしてカッター刃を4~5本分出し、切り初めの頂点に刃先を当てます。ジョイントする時は必ず刃を折り、キレイな刃先にしておきましょう。
ポイント6 切り始めは気持ち強めに切る
ジョイントカットは切り始めが肝心で、地ベラをしっかり押さえながら刃先を入れ込みます。そして地ベラに添わせ切り始めましょう。切り始めは刃が入り込むように少しグッと力を入れます。
力を入れすぎたら下敷きごと切ってしまいますのでほんの少しの力でお願いします。
ポイント7 音を感じて優しめに
その後の力加減も基本優しめでOKです。しかしカットできていないのでは?と心配されると思います。
プロの方はどうやって切れているか切れてないかを判断しているのかというと、切る触感と「音」です。
触感はなんとなく理解できると思いますが、音で分かるということはどういうことかというと、下敷きは表面がギザギザになっておりこれが」カッターを入れた時に音を奏でるということです。
もしこの音が出なかったら、力が弱すぎて下敷きまで刃が届いていないのか、強すぎてすでに下地まで刃が行き過ぎているのかもしれません。
手の触感と下敷きの音を感じ取れれば下地を切らず、キレイなジョイントカットができると思います。
ポイント7 幅広くローラー圧着をする
ジョイントカットしたら、切りとった端部と下敷きテープと、ブルーとオレンジテープを取り除きます。この時、壁紙が上手く切れていなかったら裏紙が残って取り除けない場合があります。その時は無理に引っ張ったりせずもう一度カットして切り除きましょう。
しかしジョイントは少しでも隙間ができたら目立ってしまうので、2度切りはあまりよろしくありません。切っている途中で、「少しでも切れてなさそう」と思ったら一度止めて、カッターの刃を折り、切り進めましょう。
そして次にスムーサーを使い、開いている端部を撫で戻します。ここでポイントは、右の1枚目の壁紙から撫でてから、2枚目を戻すことです。
これはカッターの断面の違いでして、重ねて切った1枚目と2枚目ではほんの少し違っているんです。ですので、貼り順の通りに撫でてあげると、自然なジョイントラインで圧着ができるということです。
最後にローラーを掛けていきます。ローラーの掛け方でジョイントの仕上がりの美観がかなり変わります。いくらキレイにカットしたとしても、ローラーが悪ければ台無しですし、逆にカットで少しミスしていても、ローラーの掛け方でカバーできたりします。
難しいことは何もなく、答えは「ジョイント周りもローラー圧着する」これだけです。
みなさんがよくしがちなのは、ジョイントラインのみをローラー掛けしていることです。
これでも一応ジョイント圧着はしていますが、あとで開いてくる原因になります。
壁紙は糊が乾くと数mm縮む性質があるので、圧着が狭いと縮むリスクがあります。
ポイントはジョイントラインから15cm程度幅広く圧着することです。
そうすると、圧着によりジョイント端部の伸縮が防げ、後の開き防止になります。
また、カッターの刃が斜めになり起こりえるジョイントの被りや隙間も、周りからローラー掛けをして調整できます。隙間を埋めたいなら周りからジョイント部分に向かって寄せる感じにローラー掛けをします。被りがある場合は、ジョイントラインから壁紙中心に向かって力を入れて壁紙を離す感じにローラーを掛けます。
周りから圧着しジョイントライン部分をローラーを掛けをしますが、あまり力を入れすぎないようにしましょう。力が強すぎると糊のはみ出しや、壁紙表面が潰れてしまいライン部分が目立ってしまいます。
「周りから幅広く、まんべんなく、ジョイント部分は優しく」を心がけて入念に圧着しましょう。
以上が壁紙のジョイント処理の仕方になります。
壁紙DIYで1番の重要ポイントであり、美観に影響しますので、是非参考にして頂きキレイなお部屋作りをしてみてください♪